4月23日wed. 18:30open 19:30start
Adv. 3300/ Door.3800

会場:UrBANGUILD(木屋町三条下がるニュー京都ビル3F)
http://urbanguild.net/

出演:
マーティン・ブランドルマイヤー :drums
アクセル・ドゥナー:trumpet, electronics
Sachiko M:sinewaves
大友良英 :guitar, turntables
竹村延和:computer, guitar
千住宗臣:drums

予約方法:p-hour@leto.eonet.ne.jpまで
件名を「qurtet4/23」として
お名前、お電話番号、予約枚数をお知らせください。


 わたしの大好きなバンド“ラディアン”のドラマー、マーティン・ブランドルマイヤー に、最高の即興演奏家、トランペットのアクセル・ドゥナー、サインウェイヴ のSachiko Mの2人を加えカルテットを組んだのは2005年の秋。直接の切っ掛けは、現 代音楽の老舗ドイツ南西放送から「今あなたの一番やりたいメンバーであたらしいユ ニットを組んでドナウエッシンゲン現代音楽祭に出演してほしい……」という依頼でし た。実際はその1年ほど前からこのメンバーでの構想はあって、とはいえどうやってこ のメンバーが集まればいいか……なんて思っていたときに、この依頼は、渡りに船だっ たわけです。
 これを切っ掛けに昨年は欧州数カ国をツアー、現在はファースト・アルバムを制作 中。とまあ順調にことが運んでいるように見えますが、ヨーロッパではじめたプロジェ クトを日本に持ってくることがいつも出来ない……というのがわたしの悩みの種でした。
で、今回も結局はヨーロッパだけの活動になるのかなと、なかばあきらめていたので すが、山口市のYCAMでやるわたしの大規模展示『Ensembles』の中の作品に参加するた めにアクセルが来日、マーティンのほうもKapital Band Iで同時期に来日……って、あ なた、このチャンスを逃す手はありません。
 というわけで、わたしが今最も力をいれているライブ・プロジェクトでもあるこの カルテットの日本公演、なんと実現することになりました。嬉しい! めちゃくちゃ嬉 しい!
 アコースティックとエレクトロ二クスの両方を大胆に使いながら従来のようなP.A. を使わずに即興演奏する非常にユニークな音楽です。かつ従来の即興演奏のもつアブ ストラクトなものとは異なる、ある種のビート・ミュージックという解釈が可能な音 楽でもあります。と言葉で説明すると、なんだか虚しくなるなあ。とにもかくにも、 ぜひぜひ会場で、生で聴いてみてください。ーーー大友良英

アクセル・ドゥナー Axel Dorner("Dorner"の"o"の上にウムラウト)
1964年、ドイツのケルン市生まれ。トランペット&エレクトロニクス奏者、作曲家。ケ ルンのMusikhochschuleにてピアノとトランペットを学んだ後、1994年にベルリンに移 住。"即興"、"現代音楽"、"ジャズ"、"電子音楽"の分野で、多くの国際的に高名な音 楽家とともに仕事をしている。トランペット演奏において、通常は用いられない奏法 や自身で開拓した技法を用いたユニークなスタイルを確立している。今日まで、ヨー ロッパや南北アメリカ、オーストラリア、日本、香港などをツアーし、数多のCDやレ コードに参加している。2006年、「SWR Jazz Award」受賞。

マーティン・ブランドルマイヤー Martin Brandlmayr
1971年、オーストリアのバート・イシュル生まれ、ウィーン音楽実演芸術大学でクラ シックの打楽器を学ぶ。「Radian」「Trapist」「Kapital Band 1」「Mapstation」 「Polwechsel」「Autistic Daughters」など多くのグループのドラマーを務める他、 ジョン・ブッチャー、トニー・バック、クリスチャン・フェネス、アンドレア・ノイ マン、中村としまる、ジョン・ティルバリー、デヴィッド・シルヴィアンら、多くの アーティストとコラボレーションを行っている。

Sachiko M
サンプラー奏者。1994年からカット・アップとプランダーフォニック(剽窃的サンプリ ング)の中核を担うサンプラー奏者として活躍。'98年、それまでのスタイルを一変さ せ、サンプラー自体がもともと持っているテスト・トーン(=サインウェイヴ)を再利用 した独自のサンプラー奏法を開始。国内外のメディアやフェスティヴァルなど、各方 面から注目を集めている。ソロ活動の他、「Filament」を中心に、「I. S. O.」 「cosmos」などで不定期に活動、各国のさまざまなアーティストとコラボレーション を行っており、彼女のラディカルな姿勢は、常に評論の的となっている。

大友良英 Otomo Yoshihide
1959年生まれ。ターンテーブル奏者、ギタリスト、作曲家。日本はもとより世界各地 でのコンサートやレコーディングなど、常にインディペンデントなスタンスで活動し、 多くのアーティストとコラボレーションを行う。映画音楽家としても数多くの作品を 手がけ、ベルリン他、多くの映画祭で受賞、高い評価を得ている。「Filament」で徹 底した音響作品を指向する一方で、ジャズを今日的な視点でよみがえらせる「ONJO」 や、カヒミ・カリィや浜田真理子らの歌手とのコラボレーションなどでも活動中。

竹村延和 Takemura Nobukazu
京都在住のアーティスト、作曲家。Child's ViewやAssenmblerの名義でも活動し、ソロとしては2002年に10作目となるアルバム『10th』を発表。平行して98年よりchildisc recordingsを設立し多くの新人アーティストの作品を生み出している。また90年代より海外での公演やフェスティバル、トータスとの全米ツアーなどを始めアメリカ、ヨーロッパを中心に活躍。近作にはイタリアのZUとのコラボレーション作品『on Identification with the Enemy - A Key to the Underworld』、そして未発表作品をまとめた『kobito no kuni(Unreleased Tracks〜1999)』がある。

千住宗臣 Senjyu Muneomi
2006年よりBOREDOMS a.k.a V∞REDOMSに加入。また山本精一率いるPARAのメンバーとしても活躍中。他にもCOMBOPIANO、ウリチパン郡への参加やISSEY MIYAKEのファッションショーやホームページにてドラムソロが使用されるなど、若手を代表するドラマーとしてレコーディングからアーティストサポートなど多岐にわたり活躍中。

LINKS:
アクセル・ドゥナー Axel Dorner
http://www.shef.ac.uk/misc/rec/ps/efi/musician/mdorner.html
マーティン・ブランドルマイヤー Martin Brandlmayr「Radian」
http://www.radian.at/
Sachiko M
http://www.japanimprov.com/sachikom/sachikomj/index.html
大友良英 Otomo Yoshihide
http://www.japanimprov.com/yotomo/yotomoj/index.html
竹村延和
http://www.childisc.com/
千住宗臣
http://muneomisenju.com/